柴犬の寿命を伸ばす方法はある?柴犬の平均寿命と今すぐ実践できる飼育方法

犬の寿命を伸ばすためには基本的な健康管理はもとより、柴犬の性格や習性をしっかりと理解した飼育方法が大切に。そこで今回は、柴犬の平均寿命と、柴犬の寿命を伸ばすためのコツについて詳しく解説していきます。

病気や飼育方法など、どのようなポイントに注意していけば、寿命を伸ばしていけるのかを考えていきましょう。
 

■柴犬の平均寿命はどのくらい?

海辺でくつろぐ柴犬

柴犬の平均寿命は、おおよそ12歳〜15歳ほどと言われています。

犬種よっても平均寿命は異なりますが、大型犬の場合は約10歳、小型犬の場合は約15歳前後が平均寿命と言われていますので、柴犬は小型犬と同じくらいの平均寿命であることがわかります。

12歳〜15歳は短いと感じるかもしれませんが、犬の年齢を人間の年齢に置き換えると、おおよそ60代後半から70代後半。このように考えると、老化していく様子もイメージがしやすいのではないでしょうか。
 

●柴犬のギネス最高寿命はどのくらい?

オーストラリアン・キャトル・ドッグが記録した29歳5ヶ月が、ギネスに認定されている犬の最高長寿記録。

一方、ギネス認定となっている柴犬の最高長寿記録は26歳8ヶ月、次いで21歳1ヶ月が柴犬の長寿記録となっています。

こうして長生きする犬の共通点が気になるところですが、紹介した長寿犬に共通する点といえば、飼い主さんとの日々のコミュニケーションと、ストレスの少ない生活という点が挙げられます。
 

■柴犬の寿命を伸ばすコツとは?

柴犬の頭をなでる女性

柴犬の寿命を伸ばし長生きさせるためには、栄養バランスの整った食生活や適切な運動量など、基本的な健康管理は重要な要素となるでしょう。

柴犬に限らず、犬の健康を保つためには肥満を避け、病気をしない丈夫な身体作りが基本となりますので、年齢に応じた適切な栄養を摂取させ、適切な運動でカロリーをしっかりと消費させることが大切です。
 

●寿命を伸ばすためのストレスフリーな生活

ペットとして世界的にも人気を集めている柴犬ですが、本来の柴犬は愛玩犬としてではなく、人間と共に行動する猟犬として活躍してきた犬種です。

長寿記録を持つ犬たちに共通する、ストレスの少ない、飼い主とのコミュニケーションがとれる生活環境に当てはめて考えると、柴犬にとって最適な生活環境は飼い主とともに行動し、運動量が豊富な毎日であると言えるでしょう。

「猟に行く」とまでは行かなくとも、飼い主さんと遊ぶことや運動することに生きがいを感じる柴犬は多いので、適度に運動ができる時間やストレスを発散できる遊びは、日々の生活で取り入れておくべきポイントとなります。
 

●適度なスキンシップで寿命を伸ばしていきましょう

飼い主さんと一緒にいる時間は、すべての犬にとって必要不可欠な時間です。

極端なコミュニケーションを好まない柴犬の性質ですが、同じ空間に飼い主さんと一緒に入られる安心感、飼い主さんからの適度なスキンシップは、柴犬のストレスを大きく和らげることができます。

ベタベタする必要はありませんが、朝起きてきた時、留守にさせて帰ってきた時、寝る前など、1日の中でスキンシップを取るタイミングを作るようにし、柴犬と良好な関係を築くことは、柴犬の寿命を伸ばすことに繋がるでしょう。
 

■柴犬の寿命と病気の関係

体に包帯を巻かれた柴犬

柴犬を長生きさせるためには、柴犬がかかりやすい病気について理解しておくことも大切です。

その一つが「皮膚トラブル」で、柴犬はアトピー性皮膚炎を発症しやすい犬種として知られ、発症年齢もさほど関係なく、常に気をつけておかなければならない病気の一つに挙げられます。

皮膚炎を発症すると強い痒みを生じ、根治させるまでにも時間がかかるため、柴犬に強いストレスを与えてしまい、寿命を縮める要因となる病気です。

食事や環境など、様々な要因で引き起こされる皮膚トラブルですが、過度なストレスからも皮膚トラブルを招く場合がありますので、愛犬の柴犬が持つ性格やアレルゲンについて早くから把握しておくことが大切です。
 

●膝蓋骨脱臼や怪我にも注意

柴犬は「膝蓋骨脱臼」という病気を発症しやすく、発症すると満足な歩行が困難になってしまったり強い痛みを生じるため、著しく運動量が低下してしまう病気となります。

先天的な要因も多いですが、外傷・怪我を要因とする場合や肥満が要因となる場合もあるため、日頃の食事管理や運動を含めた健康管理が大切です。

元は猟に帯同していたなど、柴犬は運動量を多く必要とする犬種ですので、満足な運動ができないと肥満を招くだけでなく、運動不足によるストレスが蓄積され、結果として寿命を短くしてしまう事に繋がっていきます。
 

■まとめ

柴犬と笑顔の夫婦

柴犬の平均寿命や、寿命を伸ばすためのコツについて解説してきましたが、日頃の生活で見直すべきポイントはあったでしょうか。

肥満は病気の可能性も含め、柴犬本来の寿命を縮めてしまうので、確実に避けておきたいポイントです。すぐに取り掛かれるので、運動を交えたダイエットで健康管理を行いつつ、寿命を伸ばしていきましょう。

毎日の生きがいを感じられる生活スタイルは、柴犬の寿命を伸ばす大切なポイントとなりますので、愛犬の性格を把握しつつ柴犬に適した生活環境を整えて、できるだけ長生きしてくれるように飼育していきましょう。