柴犬が求める「信頼関係」とは?一人暮らしで飼うポイントやしつけ方


柴犬は、日本でも人気犬種のひとつです。とても愛らしく、見ているだけでも癒される反面、幼児性が残る犬種という特徴があるため、しつけ方や飼い方に困ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、1人暮らしで柴犬を飼う場合の飼い方や信頼関係を築く方法などをまとめています。
 

一人暮らしでも柴犬を飼うことはできる?

柴犬は飼い主に対して従順で忠実、他の犬種と比べて自立心も強い犬種ですので、一人暮らしの方も安心して飼うことのできる犬種です。

自立心が弱いと飼い主に対して依存してしまうため、長時間の留守番には適しませんが、自立心が強い犬は「こういうものだ」と自分で理解し、環境にも柔軟に対応していきます。

柴犬も自立さえしてしまえばしっかりと留守番ができる犬種になりますし、警戒心の強さも持ち合わせている犬種ですので、留守中の番犬にも適した犬種と言えます。
 

■一人暮らしで柴犬と信頼関係を築くには?

柴犬にとって最も重要となるのは、飼い主さんとの信頼関係。

一人暮らしで柴犬と生活を共にするためには、飼い主さんが柴犬の主人であり、柴犬よりも優位、上の立場であると理解させることが重要なポイントとなってきます。

信頼関係が弱ければ柴犬も言うことを聞いてくれなくなりますし、持ち前の自立心が違った方向に向いてしまう事も。

そんな事になってしまわないよう、まずは一人暮らしで柴犬を迎え入れる際に大切なポイントについて理解していきましょう。
 

一人暮らしで柴犬の子犬を育てるために


柴犬は他の犬種に比べて、しつけが難しい犬種ではあります。ただし、最初が難しい分、理解が進むと驚くほどに物事を理解し始め、先読みすらできる犬に成長してくれるのが柴犬の魅力です。

柴犬は非常に活発な犬種ですので、幼少期は常に色々な物に興味を持ち、様々な挑戦と失敗を繰り返して物事を理解していきます。

しつけが難しいというのは、犬が賢いことの裏返し。失敗を繰り返して物事を理解していき、良い・悪いの判断を犬自身が理解していきますので、飼い主さんも柴犬のこうした特徴をしっかりと理解しておかなければなりません。
 

■上下関係は柴犬にとって大事なルール

幼少期の柴犬は時に攻撃的と感じることも多いと思いますが、これは上下関係を重視する日本犬ならではと言える特徴です。

幼少期は自分が上位に立とうと飼い主さんに挑戦してくる場面も多いですが、日常生活において飼い主さんが柴犬に負けるようなことがあると、柴犬は飼い主さんを甘く見てしまいます。

子犬だと思って甘やかして接するのではなく、厳格な態度を持って柴犬と接さなければ、柴犬は飼い主さんを「ただの世話係」と勘違いしてしまいます。

ダメなものはダメ、吠える時もしっかりと叱り、遊びの最中であっても飼い主さんが負けるようなシチュエーションで終わってはいけません。
 

■ストレスを溜めない生活を

柴犬は活動的な犬種ですので、1日に最低2回、1回の散歩で20〜30分程度は最低でも必要です。

1日の運動量が少ないとストレスも溜まってしまい、攻撃的な行動を引き起こしてしまうという心配も。活動量の多い犬種なので、散歩にも十分に時間が取れる飼い主さんでなければ、柴犬との信頼関係も築きにくいです。

自宅内でのコミュニケーションだけでなく、散歩や運動をして一緒に汗を流すというコミュニケーションは、柴犬との信頼関係を築く上で重要な要素となります。
 

一人暮らしでも留守番ができる柴犬にするには


一人暮らしでもしっかりと留守番ができる柴犬に育てていくためには、十分に主従関係ができており、柴犬をコントロールできているかどうかが大切になります。

特にやんちゃ盛りの柴犬は物を壊してみたり、コードを咬んでみたりと挑戦と失敗を繰り返しますので、しつけの段階で時間を共有し、十分にしつけができる環境を作れるかが大切になってきます。

場合によってはしつけ教室に入れることも視野に入れておくべき犬種ですので、飼い主さんも本気でしつけに望まなければ、柴犬も飼い主さんのことをリーダーと認識してくれません。

しつけが難しい犬種だからこそ、しっかりとした番犬に育ってくれる柴犬ですが、安易に飼うことはおすすめできません。飼い主さんの「絶対に柴犬がいい」という意気込みも大切な要素と言えるでしょう。
 

■柴犬は一人暮らしの女性にもおすすめの犬種

柴犬は自立心も旺盛ですが警戒心も非常に強く、他の犬種よりも勇気がある犬種です。

主従関係さえはっきりしてしまえば柴犬は身を挺して主人を守り、留守中の家を守ってくれる番犬になってくれますので、一人暮らしの女性にもおすすめの犬種と言えるでしょう。

ただし、チワワやプードルを飼うようなイメージで柴犬を飼うことはできません。

前述の通り、柴犬はおやつを与え続けることでも甘やかすことでもなく、柴犬のお世話をしっかりと行い、十分に時間を共有していくことが大切な犬種なのです。
 

■一人暮らしの大学生でも柴犬は飼える?

一人暮らしで柴犬を飼うためには、柴犬との時間をしっかりと割くことができ、時間を共有する事が大切。学校や遊び、バイトなど、日頃から忙しく家を空ける時間が多い大学生の方は、柴犬を飼うのに向いていないかもしれません。

あまりに留守時間が多いと信頼関係もしっかりと築くことができなくなり、寂しがりな柴犬に育ってしまう可能性もあります。

忠実な番犬に育つ柴犬ですが、育て方を誤ると自分をリーダーと思うようになり、コントロールのきかない犬に育ってしまいます。共有できる時間が多くないと思う場合は、残念ながら柴犬を飼う環境には適していないと理解しておきましょう。
 

一人暮らしで柴犬を飼うためのまとめ

一人暮らしの方でも柴犬と共有する時間が多い方や、柴犬そのものの性格に惚れ込んでいるという方は、一人暮らしでも柴犬を飼うのに適していると言えるでしょう。

前述の通り、柴犬は主従関係がしっかりしていれば特に万能な犬に成長し、容姿が可愛いくせに頼もしい番犬となる犬種です。

少しばかり癖の強い犬種とも言えますが、それが柴犬の魅力でもあり、人気の理由でもあります。たくさんの方が飼育している犬種ですので、柴犬が飼える環境であれば挑戦してみる価値はあります。