好き嫌いのある犬になってしまったら
好き嫌いのある犬になってしまったら
「うちの犬は好き嫌いが激しくて困っています」という話を聞くことがあります。このような犬ははじめから食べ物に好き嫌いがあったわけではありません。飼い主さんのえさの与え方に問題があったため、好きな食べものが出てくるまで待つようになってしまったと考えるべきでしょう。こうなってしまったらどう矯正するか、具体的には以下のようになります。
まず、与えられた食べ物を犬が食べようとしなかったら、すぐに食器を取り上げて犬の見えないところに片付けてしまいます。他のものを与えることはしません。そして、次の食事も同じものを与え、食べなければ片付け、また次も同じ食事を与えます(同じエサで新しいものを与えます)水は自由に飲ませて構いません。
このようにして2日も過ぎると、3日目には空腹のあまりこれまで食べようとしなかったものでもおとなしく食べ始めます。犬が食べ終わったら食器をすぐ片付けるのはもちろんです。食べていないからかわいそうだと考えて、別の食べものを与えてしまっては、矯正の意味がありませんし、いつまでたっても好き嫌いが直りません。放っておいても、空腹になればその場にあるものを食べざるを得ないですし、健康な犬なら2,3日何も食べなくても何も問題ありません。こうしてしつけられた犬は、出された食べ物を好き嫌いすることなく喜んで食べるようになります。また、食事が終わったらいつまでもだらしなく食器を出しっぱなしにしておくのではなく、すぐ片付けることも大事です。